雪行路(試読)

雪行路(試読版)4

 夕食のときに先ほどの少女が隅に座っているのに相翰は気付いた。少女も彼を分かったのだろう、視線だけで微かに笑っ […]


雪行路(試読版)3

 後でねと行って相翰は寮堂へ上がり、振り返った。少女の後ろ姿がまっすぐに彼の教えた講堂へ向かっていくのが見えた […]


雪行路(試読版)2

 相翰そうかん、と風に乗って声が聞こえた。少年は茅刈りの手を止めてかがめていた腰を伸ばし、声の方向を見た。この […]


雪行路(試読版)1

 ……残暑を惜しむ蝉の声が山野に響き渡っている。波になって伝わる芯への響きに気を取り戻した子供は顔を上げた。彼 […]